◆ 2010年 8月 葛切り 今年の暑さは異常です! こうなると和菓子であれ洋菓子であれ、あえて食べたい!とは思えなくなってきます。 欲するのは、ともかく“冷たいもの”という事になるのでしょう。。。 夏になると皆さんからリクエストとして挙がるのが「葛切り」です。 ツルツルと喉を通り、ヘルシー志向から黒蜜も人気です。 何よりも「葛切り」は出来たてが命ですから… ご家庭で作りたい!というのも尤もな事かも知れません。
残念ながら… 皆様のリクエストになかなか応じることが出来ずにいます。 過去にお教室で「葛切り」を行ったのは2回しかありません。 教室で行うには時間と手間、大きな鍋と大きなボール、広い場所が必要なのです。 葛粉と水を溶き面器に流して熱湯の上に浮かべます。 面器の中で葛が固まったら今度は面器ごと冷水に取ります。 ベールのような葛を掬い上げて手早く包丁で切って仕上げます。 この手間を思えばお店で頂く「葛切り」がお高いのも頷けると思います。
煉りあげた葛は“出来たて”が一番ですが、葛粉そのものは古い方が良いと仰る方も多いです。 9年、10年経ったものの方が良いというのもよく聞くお話です。 元々、葛粉には薬効成分があり、お薬として、保存食として用いられていたことから、そのように言われるのでしょうね。 教室では何年も置いた事がありませんので、真意の程は分かりません。。。
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