◆ エビでタイ… Part.Ⅱ / 2011. 7. 29
デリス・ド・キュイエールの川上文代先生から母にプレゼントが届きました！ スイス ダイヤモンド社の高級フライパンです。 昨年の１１月、松島先生ご夫妻とご一緒にデリスのレストランに伺った折、にわかに決まった話で午前の和菓子教室の後、着替えをする間も無く、手土産の一つも持たずにレストランに直行しました。 神戸に戻ってから、「厨房は冷えるから…」と母が得意の足首ウォーマーを先生にお送りしたのです。 なんと、そのお返しです！ こんなエビタイ！！！ 良いのでしょうか・・・ 笑！
「あんなちっぽけなプレゼントをこんなに喜んでくれて…」と、母は涙ぐんで感激していました。 私もすぐに先生にお電話をしたのですが、あいにく授業中で… 川上先生と直接お話できていませんが、何故だか昔から先生は「お母さん、お母さん」と母によくして下さるのです。 母も先生の事が大好きで… お料理の知識や腕前は勿論、「心のあったか～い先生」だと、そのお人柄を尊敬しています。
◆ 世田谷のお野菜 / 2011. 7. 28
東京のＨさんから「今年も世田谷のお野菜を召し上がって下さい」と、箱いっぱいの取れ取れ野菜が届きました。 ありがとうございます。。。 Ｈさんのお友達が作っておられるこの野菜、本当にお味が濃くて美味しいのです！ 日ごろからこうした安心、安全な野菜を召し上がっておられるのかと… いつも、いつも羨ましく思います。
お礼のお電話をしたところ… 「お母様にトマトをたくさん召し上がって頂こうと思ったのに自転車で運
んだもので痛めてしまって… バカでしょう？ 私…。 ごめんなさいね」 自転車にぶら下げて持ち帰られたと聞き「Ｈさんらしいよねぇ～」と、３人で顔を見合わせ笑っちゃいました！ ホントに良い方なのです！ 何だか、とても温かくて、ホッとして、ほわぁっと優しくて…。 母と勝手に「トマト愛好会」なるものを作り、トマト好きを互いに自慢し合っている二人です！ Ｈさんからのお野菜はトマトに限らずどれもこれも美味です。 神戸からは一度として、美味しいトマトをお届もしないのに… 毎年、お心に掛けて頂き本当にありがとうございます。
◆ 頼んでもいないのに… / 2011. 7. 24
今日から「地上デジタル放送」の完全移行となりましたね。 我が家は総務省に問い合わせた3万９，０００分の１件です。（苦笑）
もちろんテレビの買い替えは済ませていましたが… 我が実家は山間部につき、昔から地元のケーブルテレビに別料金を払ってテレビを見ていました。 この度の「地デジ化」に伴って「すずらんケーブル」も「Ｊ：ＣＯＭ」へ業務の移行がなされました。 その時からアナログ放送ではちゃんと映るのに… デジタルではＢＳが映らなくなりました。 つないだ電気店の人も、今年に入って冷蔵庫の修理に来た電気店の人も… 「７月２４日になれば映りますよ」と言ったので、その言葉を信じていたのです。 が… 正午を過ぎてもアナログ放送は問題なく映ります。 ＢＳだけがアナログでもデジタルでも映らなくなったのです。
つまり… 原因は母が「J：ＣＯＭ」とＢＳ放送の契約をしていなかったのだと判明しました。 つまり電波の届かない山間部ですから「Ｊ：ＣＯＭ」というテレビ会社と、何もかも別に有料で 契約をお願いしなければならなかったのです。 「Ｊ：ＣＯＭ」に解決方法を問うと新たにＢＳ放送の契約を追加するか、一番お得なプランは「地上波+ＢＳ+電話」だというのです。 結局、ＢＳ放送が見られないままで保留です。
妹の部屋は古い古いテレビですので、もちろんデジタル放送を見ることは出来ませんが… 被災地３県でもないのに２０１５年までアナログ放送が見られるそうです。 「捨てようと思っていたのに、まぁ、コレはこれで良かったぁ～」と妹。 妹が「テレビっ子」出来なくなることを秘かに望み、この日を待っていた私としては大いに的外れです。 デジタル放送！ まったく、頼んでもいないのに良い迷惑です！
◆ アメリカの佐藤錦 / 2011. 7. 23
社中のＹさんから珍しい「アメリカンチェリー」を頂きました。 Ｙさんは輸入専門の青果物を扱う商社にお勤めです。 アメリカンチェリーと聞き、今、市場にたくさん出回っている、あの赤黒いものを想像していました。 お話を聞いていると何だか様子が違い… 「ワシントン州の最高級レイニア種チェリー」という、とても貴重な「アメリカの極上佐藤錦」である事が分かりました。 生産量は全アメリカンチェリーの１割程度だそうで、完全予約の商品なのでそうです。 我が家の果物好きを知って、昨年も頼んで下さったそうですが時期が合わず、今年も早くに発注したのになかなか届かなかったとの事でした。 生まれて初めて頂く「サクランボ」です！ 今年は何だか「さくらんぼ」づいてて… とどめにアメリカからまで「佐藤錦」が届くなんて… 感激です！
日本の「佐藤錦」よりもほんの少し大粒です。 甘さと酸味は確かに「佐藤錦」です。 果肉の硬さが違いますね。。。 少し硬めで、どこか少し…リンゴのようなシャキッとした食感があります。 種がポロっとはずれ頂き易いです。 「初物を頂くと寿命が延びるね～。 困ったわぁ～」と、母。 （笑）
添えられたパンフレットには、コスト面で割高になることを承知の上で、世界中の消費者に最高の状態で届けることや満足してもらえる品質を保つための努力とこだわりが書かれていました。 さらに、オービル社（輸入元の会社）のゆるぎない自信と誇りを掲げていました。 Ｙさんの「催促しても、頑固に送ってくれないんです…」という言葉に合点がいきました。 極限られたお店にしか卸さないという… 貴重で高価な「アメリカンチェリー」を、ありがとうございました。
◆ 今年も… / 2011. 7. 17
今年もＴさんの所属するマンドリンオーケストラ“アデュー”の演奏会に行って来ました。 今年は記念すべき２０回目の公演だったようです。 私がお伺いするのは3回目かな？ この 演奏会に伺う事が我が家では夏の恒例行事なっています。 節目の年にふさわしい素晴らしい演奏でした。 音楽の事はよく分かりませんが…、主宰者（指揮者）の方を盛り上げて？ メンバーが一つになって自分たちも楽しみ、観客である私達を楽しませて下さる… そんな雰囲気が伝わって来ました。
２０年前に34歳の若さでこのオーケストラを立ちあげられたと聞き、驚きました。 「中学生だった子が、今では立派なお母さんです」 発足当時からのメンバーもかなりの数、おられるそうです。 きっと主宰者の八里さんのお人柄と音楽家としての実力が、メンバーを増やし２０年という歳月を積み重ねてこられた大因だろうと思われます。 そして、その事がこのオーケストラの魅力なのだろう…と。 「人は人について来るもの・・・」 私が教室をはじめる時にある人から言われた言葉を思い出しました。
そして今日はＮ先生のお誕生日です。 Ｎ先生もお誘いしました。。。 先生はクリスチャンで今日は礼拝がありますから… 教会までお迎えに行き、2時の開演までに青葉さんでお祝いの昼食を取りました。 私達と同じだけの鰻をペロリと平らげ、御歳８３歳、すこぶるお元気で何よりです♪ 鰻が先生の好物とは知りませんでしたが… 笑！
先生も「こんなに良い音楽を聞かせてもらってタダなの？ 何か、申し訳ないねぇ～。 私は何も分からないけど良いものはちゃんと伝わるねぇ～」と、大層お喜びでした。 Ｔさんからのお誘いのお蔭で… 素敵なプレゼント
ができましした。 ありがとうございました。
◆ FRIDGEEZOO / 2011. 7. 13
今月はじめの東京教室の折、親友のＳちゃんとＳちゃんの友人で私の教室にもお通い下さっていたＮさんと３人で、夕食をご一緒しました。 Ｎさんにお会いするのは久しぶりでした。 ＳちゃんとＮさんは、お子さんが同じ学校で… いわゆるＰＴＡでお友達になった仲で、お二人が会うのもお子さんたちの卒業式以来とのことでした。 二人の共通点は良妻賢母に見えて、案外、ずっこけママ！というところでしょうか…。（笑） Ｎさんと教室を離れて親しくお話するのは初めてのことでした。
同世代の同窓会のようなもので… 話題は和菓子、お茶、お子さんのこと、食べ物のこと… 他愛のない事ゆえに… それだけに楽しいものでした！！ その折、Ｎさんからお土産に頂いたのが「フリッジーズー」です。 「こちらの気分次第では、『うるさいっ！』と感じる時も、鬱陶しい時もありますが… ちょっと面白いかなぁ～ と思って。。。」
東京から戻り、早速、冷蔵庫に入れました！ お蔭さまで… 母のおもちゃ？です。 冷蔵庫を開ける度に喋るシロクマに、毎回、律儀に返事をしています。 まるで小学生以下の子供状態です！（大笑） シロクマ
： 「にんにちは～」 母 ： 「おはよう！でしょう…」 シロクマ ： 「調子どうぉ～？」 母 ：
「ウン、まぁまぁやねぇ～」と言った具合です。 今日は「愛してるよぉ～」って、言われたそうです。。。
毎朝、思うことは… 冷蔵庫の開閉の頻度について！です。 決して無駄に開け閉めしているつもりはありませんが、うんざりするほどシロクマに言葉を掛けられます。 シロクマの声をうるさく感じるということは… それだけ私達が何度も何度も冷蔵庫を開けているからです。 立派なエコ、省エネ商品なのだと知りました。 Ｎさん、ありがとうございました♪
◆ 暑中お見舞い申し上げます / 2011. 7. 12
“梅雨明け十日”とは、良く言ったものですね。 善いことも悪いことも…何かにつけ、昔の人は本当によく観察していて上手に伝え残して下さっているものと感心します。 暑いですね～！ 皆様には暑中お見舞い申し上げます！！
続けて東京に行くというのは、やはり大変です！（苦笑） 色んな事のシワ寄せがいっぺんにやって来て、なかなか捗りません。 言い訳はしたくはありませんが通勤？や家事（母のフォローや手伝いやお世話）に時間を取られます。 さらに歳のせいで要領が悪くなり能力の低下が大きな原因でしょうね… 時間が足りません！ 昨年の夏、三宮を引き上げる時の私の予定では、逆に時間が出来るはずだったのですが…大きな計算違いです。（笑）
そんな実家で、何より「パラダイス」と感じる事は朝晩が本当に涼しいことですね♪ さすがはかつての「西の軽井沢」です。 三宮を出る時に30℃の気温が家に戻ると24～25℃！ 車を出た瞬間に「わぁ～涼しい！」と感じます。 東京ではタオルケットも蹴っていたのに、ちゃんと雨戸も閉てて腹巻もして夏布団まで着用しています。 夏は極楽です。 笑！ これが冬になると、逃げ出したくなる寒さになるのですが…。 両方良い♪なんて、あり得ませんよね。。。
節電が叫ばれていますが、例年、日中でも殆どエアコンも入れません。 この寝苦しくない夜のお蔭で3人とも睡眠不足なることもなく安眠出来て、すこぶる元気なのだと思います。 感謝 、感謝♪
◆ eggs'n things の パンケーキ / 2011. 7. 11
先の東京教室の折に、Ｆさんから「ハワイに行っていたので…」と、eggs'n things のパンケーキミックスを頂きました。 「表示より水を少なくし た方が良いように思います…」と、Ｆさん。 原宿にあるパンケーキとハワイアン・レストラン「eggs'n things」のハワイ本店商品ですね。 日本ではこのミックス粉の販売はないそうです。 「わ～い♪」 すぐさま試してみたいところでしたが神戸に戻ってゆっくりした時に… と、東京では封を切らずに持ち帰りました。
上手くできました！ 最初はＦさんの仰るように硬めで作りましたが… イマイチ？ ちょっと生地が硬過ぎました！（写真 中） そこで仕切り直して“表示通り”に作ってみました。 実際は写真 （右）よりも上出来で… 色も香りも良く… ふわふわ、モチモチ… なるほど良く出来たミックス粉です。 お店では様々なトッピングがされているようですが、シンプルにバターとメープルシロップとベリーソースで頂きました。 私達には表示通りでバッチリ、好みの味でしたよぉ～。 ご馳走様でした！
それにしても… Ｆさんにはハワイがお似合いです！ 頂いた時に「ああぁ～あ」と妹と大いに納得しました。
◆ 梅雨明け / 2011. 7. 8
降り立った神戸空港には真夏の青空が広がっていました。 それもそのはず、神戸は今日、梅雨が明けたそうです。 早いですね～。 いつもは祇園さんの頃ですよね？ 雷、鳴りましたっけ？ 例年より、長く暑い夏になりそうですね。。。
空港から三宮までの交通手段「ポートライナー」に乗り、驚きました。 この7月1日から、駅名が３つも変わっていたのです。 「ポートアイランド南駅」が「京コンピューター前駅」に、「先端医療センター前駅」が「医療センター駅 市民病院前」に、あとは「市民病院前駅」が「みなとじま駅」に変更になっていました。 そういえば次世代スーパーコンピューター京が世界一になったのでしたね。 シートの背中、宣伝 広告の所にも写真のような「おめでとう」のチラシ？広告？が挟んでありました。
簡単に駅名が変わるって、何だかもの凄くローカルな感じがするのですが…。 （笑） これはスパコン「京」が世界一になったからではなく…、「京」の運用施設が出来るのに合わせて（運用開始は来年なんですって）、この1日から市民病院の移転を機に、３つまとめて変えることが以前から予定されていたのだそうです。。。
阪神大震災の後、何だか少し寂れたようになっていたポートアイランドですが… 大学の進出や医療機関の充実拡大があり、再び活気が出てきているように思います。 今回の「京」の世界一でさらに街が元気になると良いですね。
◆ ディスカバリーミュージアム / 2011. 7. 8
先月の帰りの羽田空港で「千利休展」のポスターを見つけ、今回の上京の折に「是非、見に行こう！」と妹と話していました。 今回の教室時にも何人かの方から「羽田で利休展というのをやっていますが、ご覧になられましたか？」と、お声をかけて頂きました。 上京の折には時間が合わず、神戸に戻る 今日、見て来ました。
数はそう多くなく、永青文庫蔵の作品ということで「利休」というより「利休に所縁の細川三斎」のものが多かったのですが… 作品の「目録」に添え「心録（こころく）」というものが付いてい ました。 《利休が現代に生きていたら、どのように人に語るだろうか》という趣向で、作品の説明、作品と利休との係わりや解説が書かれていて、「心録」 の内容はなかなか興味深いものでした。
～ 「心録」とご一緒に、茶席 千利休へ。 礼儀・作法の根源にある「誰かを想う気持ち」をディスカバリーする。 ～
なるほど、《ディスカバリーミュージアム》って、そういう場所なのですね。 知りませんでした。 スペースは小さいですが、無料ですし… 空いてるし… 何て有難い！ 空港では中途半端に時間が余りますからね。 これからは展示に注意して、時折、覗いてみたいと思います。 それにしても… 願わくは、一休宗純（あの一休さん）の墨蹟を見たかったですねぇ～。 残念ながら12日からでした。
◆ 七夕の会 ～ 子安天満宮 / 2011. 7. 7
東京教室のＨさんは、女性の神主さんです。 ご先祖様から受け継いだ地所に神社があり、近年、ご主人様とお二人で国学院で学び… お二人揃って「神職」となられたのだそうです。 お父様が「 拝殿」を新しくし、昨年、 Ｈさんご夫妻が「社務所」を新改築なさったとの事、その折に…「“茶室もどき”を作りましたので、是非一度、お越し下さいませ！」と、ずっとお誘い頂いていました。
東京での予定を一日延ばし、今日、お邪魔させて頂きました。。。 場所はおばあちゃんの原宿と言われる「巣鴨」です。 あの「とげぬき地蔵」とは別方向で、山の手線に沿って続く桜並木へ入ると、その木陰は嘘のように涼しくて…。 お蔭さまで 心配していた雨にも降られず（さすが晴れ女でしょう…笑） 薄日が差し爽やかな風 が心地よい佳き日となりました。
まず、ビックリしたのはＨさんが神社で良く見かける… あの白衣に浅葱色の袴姿でお出迎え下さったことです。 神社で神主さんですから当然といえば当然のスタイルですが、いつもは如何にも“マダム”ですので… 思わず「わぁ～」と声に出してしまいました！ まずは神社にお詣りをさせて頂きました。
拝殿に通して頂き神社についての説明を受け… 由緒書きを拝見していると 《室町時代、三河の国からこの地にやって来たＨ氏が陣屋を持ち巣鴨村立始の住人となり、土地の開墾に勤め、屋敷の東西南北の小高い場所に神々を祀って屋敷神とした》のだそうで、この神社は、その東の神社なのだそうです。 「ええ ぇ？ 巣鴨って、Ｈさんのご主人様のご先祖様が開いた土地なのぉ～？」 三人で目が点になりました。 いつの間にかＨさん… 装束を纏い、 浅沓を履いて、額当てを付け、手には扇を持って登場です。 恭しく深く一礼の後 よく通るきれいな声で祝詞をあげて下さり拝礼、 お祓いをして下さいました。 そのあと玉串を納めさせていただき、さらに御神酒まで頂戴して… とても有難い神事でした。 この際だから…と、拝礼の際の柏手や玉串の捧げ方、御神酒の御盃の扱い方など、色々お教え頂きました。 思えば 自分の好き勝手で“神社詣で”をしていますが、ちゃんと神職の方にお祓いをして頂いた事はありません。 勿体なくも有難い、貴重な体験でした。
その後、社務所へとご案内して頂き… お昼をご馳走になりました！！ ご一緒させて頂いたのは私の教室で偶然、出会われた聖心での上級生・Ｍさん、聖心の幼稚園からずっと ご一緒でお誕生日も下のお名前も同じだという親友のマダム・Ｋ子さん、大学時代のお友達で裏千家のお茶の先生であられるＳ先生、Ｓ先生のお友達… と、総勢９名です。 Ｈさんのお料理のお腕前は重々承知！ こうして改めて素敵な器で頂くとさらにさらに美味しく感じられます 。 Ｈさんは装束から見事な早変わりでエプロン姿に…。 手の込んだ前菜には 今日の七夕様に因んで自ら笹舟までお作り下さっていました！ おばあ様からの伝承のお味の白和え。 きっと十八番？お得意料理なのだろうな～と伺えるローストビーフ 。 夏にピッタリの 冷製・賀茂茄子の銀餡かけ。 Ｈさん方のお母様は金沢のご出身なのだそうで名物・笹巻きすし。 プリプリの海老真蒸… もうお腹いっぱいです！ 私達は、大体いつも…（笑） お出しする側ですので大感激です！！ この行き届いたおもてなしの為にどれほどの時間と手間を費やされたことか… 本当にありがとうございました。
お食事の後には、ちゃんと外の躙り口からお茶席に通して頂きＳ先生のお点前でお茶を頂戴しました。 元々はご主人様が雅楽奏者の方々の控え室になさるおつもりで用意されたお部屋を、急遽、四畳半のお席になさったと伺いました。 床には寛洲老師の「神」の一文字、ベネチアンガラスのアンティーク物という船の形をした花入れには、憎いほどピッタリ良い大きさの鉄線と桔梗、槿が…。 よ～く見ると、この花入れ、おそらくデキャンタとして使われていたのではないかしら？ とのお話でした。 半間のお床に細掛けのお軸と堂々とした花入れがよく合って… 神社の境内（社務所の中）という場所にも、七夕という日にもドンピシャ！でした。
もちろん、お菓子はお手製で涼しげな錦玉羹をご用意下さっていました。 「先生に教えて頂いた配合です」と言われ、何だか照れてしまいましたが、とっても美味しかったです。 昨年の「みぞれ羹」を上手にアレンジして下さっていて 「さすが！」と申しますか… すっかりご自分のモノになさっておられて… 嬉しかったですね。
Ｓ先生は、お食事の間にもおそらく火の様子を見に？ あるいは席中の準備の為に？ 何度もお席を立たれていました。 席中にもそのお心入れの青竹の蓋置きと灰吹きが… Ｈさんのお庭の竹を引き、昨夜、Ｓ先生が削って下さったと聞き感激しました！ お茶を心から楽しむＳ先生とのご縁にも感謝です。 普段、茶会には出かけることもなく道具のことも何も知らない母も、見るもの見るもの感動していました。。。 数々の立派なお道具とお二人のお心入れの程は、何人にも伝わります。 やっぱり、お茶は楽しくて良いものだなぁ～と、つくづく感じました。
お茶席でのお抹茶の後には、再びお手製の洋菓子とコーヒーが…。 ブラマンジェに添えられたアンズソースまでお手作りで… 畏れ入りました！ 私達がお道具に見入っている間に、流派の違うＭさんとＫ子さんが手際よく昼食の後片付けをしていて下さり、食器もお台所もきれいに整えられていました。 これまた、畏れ入りました！！ 帰りにはＭさんが「通り道ですから」と、お車で送って下いました。 平素、お教室ではあまりゆっくりとお話する機会もないのですが、親しくお話させて頂き… こちらもまた、神戸新聞社設立のあのＭさんのご親族と知り、ああ、ビックリ！です。 お蔭さまで脚の調子の良くない母は大いに助かった様子でした。 ありがとうございました。。。
今日はとてもたくさんの事を学ばせて頂きました！ 思えば今日は、聖心ご出身の皆様のお仲間に入れて頂いた訳ですが… だからと言って、どなたも家柄や教養を鼻にかける方もおられません。 家柄の良さ、お育ちの良さ、身についた教養というものは、自然、そのお人柄に現れるものだと感じ入りました。 また皆様方の言葉使いが、実に“美しくて正しい”ことに憧れました。 まずは見習いたい！と思うことですが、こうした事は一朝一夕に真似の出来るものではありませんね。 そして皆さん、恵まれた環境の奥様でありながら、其々にご自身も第一線でご活躍なのです。 本当に私とは別世界の 優美な方々です。 良いご縁を頂き… Ｈさんには心から感謝申し上げます。
◆ エビでタイ・・・ / 2011. 7. 2
上京の前々日、上京の翌日、そして今日… 「果物の中の宝石・佐藤錦」が立て続けに届きました♪ 間に届いたのは東京のＭさんからで、なんとＭさんのお母様は山形のご出身で叔父様が「佐藤錦」を作っておられるのだそうです。 親戚にフルーツ王国山形県人がいらっしゃるなんて… なんて羨ましい！ 後はいずれも今回の大災害で被災した学園の友人からです。 何だかアベコベで… 恥ずかしくて申し訳なくて… 参りました！！！
皆、今回の地震で大変な目に遭っています。 ご自宅やご家族は、ご無事のようです。 が、きっと物質的には色んなものが壊れたり、失くしたり…、精神的にも身体的にも大きなダメージを受けているに違いありません。 大した「お見舞い」が出来る訳ではなく、私に出来る事をさせてもらっただけなのです。 つまり、お茶の仲間ですから… 地震から少し落ち着いた頃に「一服のお茶でホッとしてね」と、私の作ったお菓子を冷凍便で送ったのです。
一人は「被災地を離れる友人の為に送別会に使わせてもらった」と、一人は「震災後初めてのお稽古の前日に届き、驚いたよ～」と、とっても喜んでくれました。 何かのお役に立ててもらえれば、私はそれだけで十分に嬉しかったのに… 「宝石」が戻ってきてしまいました。 まさにエビでタイ！とは、このことですね！(苦笑） 被災地の友人に、こんな高価な贈り物を頂いていいのでしょうか？ 松島先生やトマトのご近所さんにもおすそ分けして、この夏、 いち早く取れたての「さくらんば」を堪能させて頂きました。 ありがとうございました。 とっても美味しかったで～す♪
◆ 夏の東京和菓子教室 / 2011. 7. 1 ～ 6
先月の7日に神戸に戻り… 月末の29日には再び上京しました。 4月にやむを得ず中止させて頂いた「初夏の和菓子教室」の補習？です。 ちょうど曜日の日程が4月と7月が 全く同じだった（1日が金曜日からはじまります）為、暑さを覚悟で、この日程に決めました。 「何か夏向きのお菓子に変えましょうか？」と提案したのですが、皆さん「柏餅がしたかった」と頑なに「柏餅」を希望され… この季節に「柏餅」が美味しいのか、どうか？ 不安に思いながら… 皆さんのご 要望のままに致しました。
お蔭さまで「柏餅」も「初鰹（葛外郎）」も好評でしたが… ともかく、暑かったです！！！
表（実習の場）での火を使う時間がそう長くはない為、「ま、大丈夫だろう・・・」と考えていたのですが甘かったです。 本来、お借りしているトマトは、夏場にＲさん(ご主人）がガンガンに入れる冷房 を回避する為に、松島先生が逃げてくる場所ですから冷房があまり効きません！ もっとも… トマトは風通しが良くて、普通に生活する分にはエアコンの必要性は感じられません。 が、教室の折にはご近所への配慮からドアや窓を閉めなければならず、尚且つ人口密度が高いですから、かなりの熱気になります。 さらに更に換気扇が「強制換気」とやらで、キッチン、風呂場、お手洗いの3か所は24時間ずっと換気しているのです。 その為、引く力は強くなく… 緩～く常に… といった具合の換気なのです。 今回のお菓子の蒸し時間は「柏餅」が15分+８分、「初鰹」が２５分で、共に２台ですから… 台所はサウナ状態です。 ずっと台所で働く高齢の母と妹には申し訳ない事でした。
それでも東京の皆様は我慢強いと申しますか… 節電慣れしておられると申しますか… 「ごねんなさいねぇ～暑いでしょう」と謝る私に「いえ、こうしてエアコンや扇風機でちゃんと涼しくして頂いてますから…」とか、母や妹の体調を気遣って下さったりで、こちらの方が逆に慰められることでした。 梅雨の最中の教室だというのに夕立ちが一度と夜中にスコールのような雷雨があっただけで、日中は１日も雨が降らず蒸し暑いお教室となりました。 その暑さの中、季節外れのお菓子にご熱心にご参加下さり… 感謝の気持ちで一杯です。 皆様、本当にありがとうございました！ 次回は１０月、すっかり秋でしょうね。。。
