◆ 東京のお父さん / 2011. 11. 30 慌ただしく準備を整え… 昨日、上京しました。 午後の便しか取れず、トマトに着いたら、もう真っ暗でした。 冬はこれだから嫌ですね! 気持ちが一層、焦ります。 明日からの教室の準備を済ませ、松島先生のお宅にご挨拶に! そこで… 東京のお父さんこと良さんと妹は渋谷のユニクロに行く話がまとまり、仲良く出かけて行きました。 実は妹、夏にも良さんとユニクロツアーをして、どっさりと夏物衣料を買ってもらっています。 今回は冬物、作業用のウォームパンツの調達をお願いしていたらしいのです。 笑! 良さんはデザイナーですから… ただのオヤジではありません! 全ての物事にこだわりがあって… もちろん着る物にもです。 妹は妹で、いわゆる“オシャレさん”ですから、たかがホームウェア、されどホームウェアで、「似合う、似合わない…」 二人の買い物の様子を聞いていると面白くて仕方ありません。
良さんは、言わば教室をお借りしている大家さんです。 大家さんに甘えてばかりの私達です。 先生とは四半世紀、良さんとは10年の時を経て、本当に親子のように心が通い合う… 素敵な関係を築かせて頂き心から有難く嬉しく思っています。 さぁ、明日からいよいよ、東京での今年最後のお教室が始まります。 皆さんが待ち望んでおられる「練りきり」です。 美味しくて、きれいなお菓子です! きっと気に入って頂けることと思います。。。
◆ 世界一幸せの国から / 2011. 11. 20 「王様、王様…。 王様を見せて!」と母が叫んでばかりの5日間でした。(笑) そうです。 母ずっとワイドショーでブータン国王夫妻の追っかけをしていました。 こうしたおば様方が全国に大勢おられるのではないでしょうか? 連日、心温まるニュースが聞かれましたね。 母が(日本中が)感動した!という国会での演説を、リアルタイムに拝聴することは叶わず… ネットで検索しました。 納得です! 単なる社交辞令ではなく、国王陛下の 真心のこもった、愛情に満ちたお言葉が日本国中を感動させたのですね。 国王陛下が称賛する日本という国と日本人、私も含め、一体どれほどの人がこれに当てはまるのでしょう…。 何だか恥ずかしい…。 古き良き日本人の誇りと品格を、他国の若き国王から教えられているような気持ちです。 「日本人よ、かくあるべし!」と諭されているように感じます。。。 連日、報道された国王陛下ご夫妻の心温まるお言葉や、品位と思いやりのある行いは、我々日本人に沢山の事を投げかけて下さったと思います。 その激励や讃辞に心から感謝し、そのことに応えることのできる国と国民になりたいものですね! 母は、また一つ行きたい所が増えました。。。笑!
◆ 誕生日 おめでとう! / 2011. 11. 18 昨日は私の誕生日でした! この歳になれば…さして目出度くもなく、(苦笑) むしろ「残された時間はそう長くはないなぁ〜」と、妙な焦りを感じます。 長生きをしたいと思ったことはありませんが、どう考えても、昨日まで生きた時間と同じ時間が残っている訳はないのですから…。 誕生日の前後にはボージョレー・ヌーボーの解禁日があり、毎年、東京のNさんからワインが届きます。 何だか自分の誕生日をお祝いをしてもらっているようで… 実に嬉しく思います。 これってすごい自惚れですね!(笑) また、 同じく11月17日がお誕生日のパース在住のTさんも毎年欠かさずにカードを送って下さいます。 憧れの人Tさんからの祝福と激励のメッセージは私の宝物です。 そして私が東京のお姉さんと慕うKさんからは大好物の柑橘類が毎年…。 おまけに今日、例年のNさんからのボージョレーと同時に仙台のCちゃんから「づんだ餡」が届きました。 彼女は私の誕生日など知るはずもなく単なる偶然ですが… 私が和菓子作りをしている事を知り、「友人のお店のものだけど、一度使ってみて!」と私の勉強の為に送ってくれたのです。 豆、大好きの妹が私以上に喜んだ事は言うまでも無く…(笑) 早速、白玉団子を作り、そのまんまを頂きました! ちょっぴり甘いけど… 美味しいです。 残りは「ずんだ羹」を作りました〜♪ 偶然とはいえ、お誕生日にサプライズプレゼントをもらった気分でした!
朝、 照れくさいながらも家族からかけられる「おめでとう!」にも、友人達から届くおめでとうメールにも心から感謝です。 この歳になっても… 私の誕生日を忘れずにいてくれる人があり 、祝福してくれる人が居ることを本当に有難く思います。 この世に存在させてくれた両親には、幾つになっても感謝です。
◆ ラ・フランス / 2011. 11. 14 昨日、お茶会のお手伝いをさせていただいた京都のN先生から、ラ・フランスが届きました。 今までにも何度も、この同じお店から山形産のものを産地直送で頂いた事があります。 今回は… きっと、昨日のお礼にとのお心遣いです。
ラ・フランスは父の大好物でした。 亡くなる前、口から食べ物を入れる事が出来なくなっていた父の楽しみは、毎朝のスープか果物のジュースでした。 と言っても“飲む”ことは出来ず… 口に含み味や香りを楽しむだけなのです。 父が「ゴックン」とする前に看護師さんに吸い取ってもらう、という何とも可哀想な事態でしたが、それが私達に出来る精一杯のことでした。 看護師さんに「今日は何のジュース?」と聞かれて… そうではない日でも、必ず「ラ・フランス」と答えるのです。(笑) 「いやだぁ〜。 お父さん、見栄張って…」と私達は笑いましたが、本当は、それは父の願望だったのかも知れません。 (苦笑) 今日は父に一番大きくて美味しそうなラ・フランスを供えました。
◆ 佳き日に… / 2011. 11. 13
待合には酒井抱一の「月に雁 鹿の図」が掛けられていました。 「素敵・・・」道具を持たない私には溜息です。 本席に舞う見事な紅葉が目に浮かびます。。。 「待合で裏切らないお席は、本席でもやっぱり裏切られないわ♪ ありがとうございました」と本当に嬉しそうに妹に告げ、帰って行かれた先生がいらしたそうです。 私も同感です! (画像の取り込みが傾いてしまって…ゴメンナサイ!) 私がお出会いした頃、先生は大徳寺や東福寺をはじめ数か所の月釜の会員で、年に何回も茶会をなさっておられました。 最後まで残されたのが、今日の金毛院さんです。 「四畳半の小間がちょうど良い、お客様のお顔がちゃんと分かるでしょう。」 「ここはね、露地が素敵でしょう。」 「この自然に囲まれた風情がご馳走で、一番好きなお席なの…」 その大好きなお席で、会を持つ事を“最後”とお決めになられたようです。 お客様の中には何人もの方が「本当に? 今日でオシマイなんですか?」と先生の手を取って泣いておられて… 私も水屋でもらい泣きしそうになり、胸がいっぱいになりました。
お水屋で椅子に腰掛け控えていらした先生が「真知子ちゃん、ほら見て…」と。 傾きかけた陽ざしの中でキラキラと舞い散る落ち葉の風情を心から楽しんで、にこやかに微笑まれた先生の穏やかなお顔を、私は生涯忘れる事はないと思います。 お茶人としても女性としても、私には永遠 に憧れの人です。 茶会慣れしておられるとは言え、先生を支えたお社中の皆さんのお働きもご立派で、心の通う気持ちの温かい素敵なお弟子さんばかりです。 社外の私達を快く受け入れてお仲間に入れて下さり… 本当に有難く嬉しいことでした。 先生はじめ皆様、どうぞお疲れが出ませんように…。 今日の佳き日にご一緒させて頂きましたこと、心から感謝し光栄に思っています。 ありがとうございました。
◆ 花の道 / 2011. 11. 7 積み上げた荷物を片付ける為… 実家の中も外も色々整理しました。 お蔭さまで、いつ何が起こっても大丈夫なくらいに、実にスッキリしました。 (笑) で… 父が大事にしまい込んでいた花展に使った大きな器や、常々お稽古に使っていた花器を(これは懐かしさのあまり… 母が捨てられずにいたものです)いよいよ処分することにしたのです。 父には誠に申し訳ないけれど、もう、私には必要の無いものなのです。 花展に使った大きな花器達は骨董品店に引き取ってもらいました。 もちろん値段などつくはずもなく「ゴミに出しはるんなら…」と、お店のオジサンが親切に引き取って下さったのです。 「凝った器やで…。 買 わはった時は、かなりの値がしたと思いますで…」と。 もう、その言葉だけで十分です! (笑) 今は床の間や玄関 といった広い空間に花を活ける人が減り、花器は殆ど売れないそうです。 そうだと思います。 我が家でさえも、玄関は“一輪ざし”か、せいぜい“小さな花瓶”ですもの…。 今日、残りの器をKさんのお家に届けました。 Kさんとは… あのダウトのヴォーカル・幸樹君のお母さんです。 Kさんは父の最初のお弟子さんです。 当時、高校生で制服を着たまま、お稽古に来て下さっていた事を私も覚えています。 それから 、確かご結婚まで?お稽古を続けて下さり… 一時中断の後、再び父の晩年にお稽古を再開。 父が入院し稽古場を閉じるまで、熱心に、この鈴蘭台まで通って下さっていた方です。 つまり父の華道人生を共に歩んで下さった唯一のお弟子さんと言える方ですね。 そして父のお弟子さんの中で唯お一人、今も現役でお花を教えておられる方なのです。 昨日、お電話して突然に訪問したのですが… Kさんの心からの歓待を受け、恐縮しました。 ご入り用かどうかも分からないままの無理やりの押し付けだったかも知れませんが、ともかく喜んで譲り受けて下さいました。 お玄関に置いて直ぐに失礼するつもりが、お家に上がり込んで、すっかりご馳走になり(笑) 本当にゆっくりと長い時間色んなお話をさせて頂きました。 我々家族との縁を、花の道との出会いを心から喜んで下さり、今日の陽ざしのようにポカポカと気持ちが温かくなる有難い一日でした。
◆ すっごい、イメチェン! / 2011. 11. 2 先月25日、俄かな引っ越しをしたものの… 翌日からはお稽古が続き荷物は実家に山積み状態でした。 先週末から、ようやく引きあげた荷物の整理をはじめる事が出来ました。 本当に人はモノを持ち過ぎですね! 私個人は極シンプルにを心がけているつもりですが(?)仕事柄、必要なモノが多すぎて… 我が事ながら苦笑しています。 そんな中、今日、東京の川上先生から新しい著書が届きました! 「えっ? これ、先生っ?」 「うっそぉ〜 かわいいっ!!!」 いえ、失礼、失礼…。 決して可愛いのが嘘だとか不思議だと言っているのではありません!!(笑) 先生はとても美人です。 お肌もスベスベ真っ白で、きれいな卵型の輪郭をしてらして正統派の美人です。 ただ、川上先生と言えばツヤツヤの髪を後ろで一つに束ね、黒いパンツに白いコックコート姿のキリッとしたイメージです。 なのに今回は髪を下ろし白いブラウスにエプロン姿で登場だったので本当に驚きました。 イイです、イイです! とっても可愛くて素敵です♪ すごいイメージチェンジですが、私と妹は大きな拍手をしています。 ああ… 肝心の本の内容は「ルクエ」を使ったお料理本で、先生にとっては記念すべき40冊目だとか。 相変わらずお忙しくご活躍です。 いつもいつも私達まで、お心にかけて頂き、このようにご本をお送り下さりありがとうございます。 後日、お聞きした話では・・・ やはりコックコートでは「ルクエ」とイメージが合わなさ過ぎる!ということで、今回に限ってのスタイルなのだそうですよ。 今後はまたいつもの凛々しい?コックコート姿でご登場なのだそうです。(笑) う〜ん、何だかホッと安心したような、残念で勿体無いような… 先生のファンとしてはチョッピリ複雑な思いです。
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