◆  秋の東京和菓子教室 / 2010.  9. 25 〜 10. 1

この暑さでは「秋の教室」が出来るのかしら?と思うほどの猛暑でしたが、季節はやはり巡りくるものですね。 「貴女達が秋を連れて来てくれたわね」…松島先生の第一声でした。 秋のお教室の折にはいつも台風を心配するのですが、今年は台風というよりも雨!でした。 上京の日、神戸を出るときに雨に遭いました。 傘を手に持っての上京は初めてでした。 期間中もスッキリしない日が多く、自他共に認める晴れ女としては少々ガッカリ…。 お稽古の日は、やはり晴天であって欲しいと願う事でした。
 

【青畳 9 / 25】
夏の間「トマト」で過ごされた松島先生が私のお教室を前に和室の畳を替えて下さいました。 「今まで気づかずにごめんなさいね」 とんでもないです!!  教室の折には座卓の周囲にお座布団を敷きつめてしまいますので、何ら問題はなかったのです。 が、さすがに青い畳は気持ちが良いです♪ 今日、お見えになられた皆さんもお部屋に入るなり「畳、良い香りですね…」と。 

普段はソファー&ベッド派の松島先生も、この畳でゴロゴロされたとか。 昨今では畳が一枚もないお家もたくさんあるようですが、わが実家は畳でない部屋が台所と風呂場とトイレだけ!です。 (笑) 我々も実家に戻り、何が良いかというとやっぱり「畳でゴロゴロ」ですね! 床ではなく畳の文化を持つ日本に生まれて幸せです・・・。  


えええ〜っ! 違います!! 9 / 26】
今日のお教室でこのHPを読んで下さっている皆さんから「引っ越しなさったんですね。 先生がお茶に戻ると書いていらっしゃいましたが、来年、東京のお教室はありますか?」と尋ねられたり、 「お菓子のお教室も辞められるのですか?」とか、「あの素敵な三宮のお教室が無くなったのですか?」などと聞かれて「?????」って感じでした。 すぐに「ああ、私の文章が下手でゴメンナサイ」と弁明です。

急ぎ、自分の書いたものを読み返してみて… ああ、なるほど! でした。 9/13付けの日記を書き足しました。 お時間のある時に再度お読み頂ければ嬉しく思います。 きっと、コレでご理解いただけるものと思うのですが… 大変、失礼しました!

文章だけを読めば《教室閉鎖=引っ越し》なので、神戸の教室と我々の住まいの状況をご存知ない東京教室の皆様からのお尋ねは当然でした。 ましてやガランとした部屋の写真を載せた為、教室そのものを引っ越したと思われたのですね。 自分の文章力、表現力の無さを恥ずかしく思います。 神戸の教室に使っている場所はビルの6階です。 1フロアに2部屋しかなく、私はその2部屋(1フロア)を借りていました。 南側の部屋(602号室)を教室に、北側の部屋(601号室)を住居としていたのです。 今回、引っ越したのは601号室の住居の部分だけです。 お教室は引き続き602号室で行っています。 

  

【妹のダウン! 9 / 27】
今日の午後は例によって休講です。 何故か月曜日のお教室に人気がありませんね。。。 (苦笑)

妹が熱を出し、教室を休ませました! 東京で教室を初めて以来の事です。 上京の日の夜に「寒い」と言っていたので、きっとあの時に風邪をひいたのでしょう。 神戸が暑かったので、同じようにタオルケットで寝たのが災いしたようです。 猛暑の中の引っ越し以来、ずっと休みらしい休みも無くやって来ましたから疲れが出たのだと思います。

妹を寝かせたまま午後の休講を利用して、雨の中、母と私は川崎の伯母の家に出かけました。 伯母しかいないと思って訪ねたのですが3人の従姉妹が勢揃いしていました。 ビックリでした!! 仲良しのAちゃんに会うのも久しぶりでしたが、Aちゃんのお姉さん達に会うのは何十年ぶりです。 上のお姉ちゃんは今年、還暦? 当然、それなりの年齢に見えますが、私からすれば二人とも全然変わっていませんでした。 

伯母の荷物の整理に来ていた従姉妹達は我々と入れ違いに慌ただしくそれぞれの家に帰って行きましたが、思いがけない出会いを嬉しく思いました。 この夏、少し体調を崩した伯母とAちゃん一家との同居が決まったらしいです。 Aちゃん達は今、その為の家を近くに新築中… 若いのに立派です!! 伯母ちゃんも何処かが悪いという事ではなさそうですが、母達が若くなる事はありませんから…。 年老いた母親が気に掛かるのはいずこも同じですね。 Aちゃんは12月に第2子を出産予定。 男の子だそうで…F家に待望の初の男子誕生予定です。 伯父ちゃんが存命ならどんなにか喜んだことでしょう…。 お祝い続きで伯母も元気になることと思います。
 

【ご馳走様でした! 9 / 28】
1週間前の神戸での和菓子教室の折には、まだ出回っていなかった栗が店頭に並んでいます。 う〜ん! と思っていたところ、Kさんが今日のお教室にお家で採れた生栗を持って来て下さいました。 朝、ご主人様が拾って来て下さったそうです。 まるで売り物のような立派な栗です。 「お家に栗の木があるのですか?」と驚く母に「田舎ですから…」と、さらりと仰って、さらにKさんが数日前に作られたという「渋皮煮」も…。 これがまた、軟らかくアッサリ炊けていてブランデーの香りが良く、 とても美味しかったです。 「早めにお召し上がり下さいね〜」と言われましたが、ご心配頂くまでもなくアッという間に食べきってしまいました。

そういえば去年は自家製のこの「渋皮煮」の入ったマロンケーキを頂きましたね〜。 自家製とはお聞きしましたが、栗までご自宅で採れたものとは思いませんでした。 生の栗は早速「栗ご飯」にして松島先生にもおすそ分け! 「今年の初ものだわ〜。 炊きたてをありがとう」 とっても喜んで下さいました。 ありがとうございました。
 

【軽井沢がお好き… 9 / 29】
今回のお教室では皆さまから「軽井沢のお土産」を沢山頂きました。 教室の生徒さんの中には軽井沢にセカンドハウスをお持ちの方が大勢おられます。 猛暑の夏、皆さん軽井沢に逃げ込んでおられたようですが、さすがの避暑地に於いても今年は涼しく感じられなかったとか…。 憧れの軽井沢が東京の方々には身近な避暑地である事を再認識しました。 

関西ではこうして何処かの避暑地でひと夏を過ごすというお話はあまり聞きません。 勿論、軽井沢に別荘をお持ちの方もおられますが、やはりその距離と時間が邪魔をしているようで「別荘には行かない」というお声を聞きます。 どちらかと言うと皆さん、すぐに海外にお出かけです。(笑) いずれにしても… どちらの生徒さんも優雅です。  
 

【お酒、弱くなったよね 9 / 30】
6時半… 恵比寿待ち合わせ! 親友のSちゃんと食事に出かけました。 行った先はイタリアン・ダイニング。 いつもSちゃんが二人の中間地点で適当なお店を探しておいてくれます。 Sちゃんとは食べ物の好みが似ています。 お酒も適当にイケる口です! なのでSちゃんが決めておいてくれるお店に大概ハズレはありません。(笑)

まずはビールで乾杯! 仕事の後のこの一杯が美味しい!という世のオジサマ達の気持がよ〜く分かります。 注文したお料理をつまみながら、お互いの近況報告です。 数か月に一度の楽しみです。 気が付けばSちゃんのお譲ちゃん達が出会ったころの私たちです。 Sちゃんと二人でいると自分たちの年を忘れています。 子供たちの話を聞いていると自分たちの年齢を感じます!

つい数年前まではパクパク食べて、グビグビ飲んでいた私達も「お酒、弱くなったよね〜。お互いに」 10時過ぎにはトマトに戻り母と妹に「早いね!」と、とってもビックリされて「そう?」  マジに話込んだら朝までかかる! それが二人とも分かっているから… ね。 穏やかで落ち着いたSちゃんとの語らいは東京での大切な癒しの時間です。  


【秋ですね… 10 / 1】
無事?教室が終了しました。 今回は「外郎」が好評でしたが、さすがに復習なさる方は少ないようです。 色の鮮やかなお菓子はその場では「わぁ〜」と喜ばれるのですが、いざ作るとなると結構大変です。 引きかえ「押し物」の方が火も使わず簡単にできることから、自宅で復習するには作り易いようです。 最終日の今日にはお分けする材料が無くなってしまいました。 ゴメンナサイ! 毎回、お話していますが東京の生徒さんの復習率は高いです。 

27日にダウンした妹は結局最終日の今日までスッキリせず、「寝てなさい」と母に無理やり部屋に戻されたり、午後からは教室に出たり… 午前は頑張っても午後には布団に入ったり…と、可哀想にずっと風邪を引きずったままでした。 無事に?を付けたのはそうした意味からです。 妹に限らず気温の変化に身体がついて行かないのか、後半、急な体調不良でご欠席になられた方が何名がおられました。 季節の変わり目、皆さま、ご自愛下さいませ。

今回のシンクロは焼き菓子… 沢山頂きましたが、写真に撮らずに食べてしまって(笑)スミマセン! いよいよ秋ですね…。 秋の夜長、お茶と共に楽しませていただきます。 ありがとうございました。
 

 

◆  仲秋 / 2010.  9. 22

日中はまだまだ暑く… とてもお彼岸、仲秋といった感じではありません。

仲秋の名月に当たる今日、皆様はきれいなお月様がご覧になれましたか? 私は雲間から極わずかな時間でしたが、輝く月を見る事ができました。 仲秋には「月餅」ですよね… と、東京のNさんから「円果天」が届きました! 中は“仲秋”と“長寿”でした。 敬老の日にも絡めて母へもご配慮下さっているようです。 新宿・伊勢丹御用達のNさんらしいプレゼントに3人でニッコリです。

                 

9月に入ってからも引っ越しのバタバタや、異常な暑さのせいで今年は「秋」を忘れていました! 明日の上京を前に「美味しい秋」を運んで下さり… ありがとうございます♪

 

◆  昔の人は偉い! / 2010.  9. 19

夏の引っ越しの折に父の書物を再度、整理しました。 お茶で一杯一杯の私が、もう今さらお花を勉強することはないなぁ〜という思いからです。 古い伝書が沢山出て来ました。。。 随所に父のメモ書きが挟まっていました。 懐かしい父の優しい文字です。「お父さんは勉強好きで、きちんとしてはったもんねぇ〜」と母。 「お姉さん、分かるの?」と妹。 いいえ! さっぱりです。

まず読めません!(笑) そもそも、伝書なるものは自分で読み解くものではなく、先生に読み聞かせて頂き解説をお願いするものでしょう…? 中身は漢文です。 古典の時間にあった「一、二の返り点」や「レ点」が書き添えられてはいますがさっぱり分かりません。 中にはお侍が床に向かって花を活けている姿のイラストもあり、そうか、お花もやはり男性のものだったんだぁ〜と感心しました。 当然、和綴じの本ですが…背表紙は絹、紫色の縮緬がボロボロになっていました。

            

また、何方のものかも知りませんんが昭和27年から30年の暮れまで、墨で書かれたお花の絵と名前が綴られた和紙のノートがありました。 素人の絵なのかしら?と思うほどきれいです。 私も父もよくこうして自分の活けた花をスケッチしましたが、こんなに勢いよく、気持ちよく描けた事はありません。 とてもとても人様にお見せできるものではありませんでした。 

お茶では“書物は反故腰張りにせよ”と言われ筆記することを嫌いますが、物事を正しく後世に伝える為にはやはり“書き物”は必要ですね。 今のようにデジカメもPCも無い時代… 昔の人はこうして時間をかけ丁寧に記録を残されたのですね。 頭が下がりました。。。 出て来た伝書は私には不要の長物、夏に父を偲んでお越し下さった先生方にお送りしました。。。

 

◆  お稽古、再開 / 2010.  9. 14

京都のお稽古に行って来ました! 私自身のお茶のお稽古、再開です。 

不本意ながら私自身のお稽古はつい後回しになり、行けたり行けなかったり…という事が、もうずっと長く続いていました。 先月までは「料理教室」があった第2火曜日を私自身の稽古の日に決め、今日から再スタートです。 初心に立ち返り一から整理し直しです!! 買い求めてはいませんが… 今月から新しい茶道教本も発刊されます。 私も、私のノートを今一度、記し直すことを決めました。 しっかりとした豊かな“土壌”を作りたいと思います。 学ぶ事ってやっぱり楽しい!ですね。 充実した一日でした。

 

◆  怒涛のような日々・・・ / 2010.  9. 13

暑い夏でした。。。 訳あってずっと更新が出来ずにいました。  (苦笑) 記録的猛暑の今年の夏、皆様にはご無事に暑さを乗り切られた事と思います。 昨晩からようやく吹く風が冷たく感じられるようになりましたね。
長らくご無沙汰を致しておりましたが、先月分の日記もまとめて更新しましたのでお暇な時に覗いて見て下さいね。

【引っ越し  8 / 15】
8月、12年8ヶ月続けた「おもてなし料理教室」を閉じました。(詳細は8月分の日記に上げました) そして同月15日には住まいとして4年8ヶ月過ごしたマンション (教室の隣りの部屋)を出て実家に戻りました。 私のやる事はいつも急なので家族を振り回してばかりです。(笑) 

「おもてなし料理教室」を辞めるに当たり母とN先生からマンションを出るように説得されました。 確かに料理教室を行う為に使っていたような部屋でした。 食器と鍋、その他諸々の器具や材料に囲まれての生活、倉庫 の中に暮らしているようなものでした。 料理教室の為に深夜までかかる準備や早朝からの支度。 それらが無くなればお家賃が必要なここ(教室の隣り)に住まう必要性は無い!と言うのが母達の言い分です。 便利な生活環境に慣れた私たちは 三宮を離れたくはありませんでしたが、二人の言い分に勝てる理由を見つけることが出来ませんでした。 確かに自分たちの“あらゆる楽”の為にかなりの浪費をしていることには間違いありません。  母もN先生も健康そのものですが、年齢的には既に後期高齢者です。 二人とも一人暮らしで色々と心配な事もあります。 その辺りの事情もあって… いつもお気楽キリギリス生活の私は、今回ばかりは堅実なアリさん達の意見に素直に従う事にしたのです。(笑)

【モノが多すぎる!】
単に引っ越しと言っても新しい場所に荷物を運びこむ訳ではありません。 一軒家を一人占めして広げたいだけ羽を広げて暮らしている母の荷物の整理から始めなければなりませんでした。(笑) 多すぎる荷物を預かって頂く ことになったN先生のお宅の、使っていない2階のお部屋の掃除もありました。 中には実家からN先生宅への移動するものもあります。 お茶を主にするように教室 (602号室)の模様替えも必要で、その為に住まいの部屋(601号室)からの家具の移動もありました。 つまり4か所分の荷物の移動を「引っ越し」としていっぺんに行ったのです。

地震の時、「もう物は要らない」と思ったはずなのに… モノって増えるものですね!(苦笑) 勿論、教室の為に必要だったものばかりですが、食器はどれも10客分以上あり、大きな鉢や皿もこんなに要ったかな?と思うほどありました。 冷蔵庫と冷凍庫も合わせて5台! 5年前の引っ越しの折にも思い切って色々処分したはずなのに、置く場所、収納場所さえあればモノは増えてしまうものですね。。。 学園一モノが少なく、実にシンプルな寮生活をしていた私は何処にいったのか?と思います。 自分の半生を振り返る良いきっかけになりました 。

【諦めました  8 / 27】
本来の予定ではお盆の間に引っ越しを済ませ、月末の休みには島根〜広島に、親友たちを訪ねる旅をする予定でした。 とんでもない事でした。 月末の休みを懸命に働いても片付きませんでした。。。 楽しみにしていたドライブ旅行は延期しました!(涙)

【さよなら! シティライフ・・・  8 / 30】
8月30日、管理会社に鍵を返却しました。 「きれいに使って頂いて…」 親しくなっていた管理会社のおじさんに褒めて頂きました。 毎朝、必死に掃除をしてくれた妹のきれい好きのお蔭です。 教室の場所 (602号室)もそうですが、住まいの方(601号室)は完全に生田神社さんの参道の中に位置しています。 眼下に鳥居というこの光景も珍しいものだと思います。  ミュンヘンのお客様とは目が合いそうでした! 「この景色、もう見る事は無いねぇ〜」 住む環境にはふさわしく無い場所でしたが確かに便利でした。  家族以外、誰も立ち入った事の無い601のお部屋ですが… きれいに片付いたところで初公開です!(笑) 601号室さん、短い間でしたがお世話になりました!

       

【通勤?  9 /1】
今まで私は自分の家でお稽古、教室を行ってきました。 まともな通勤の経験がありません。 そして生活も… 大袈裟に言うと公私の区別なく暮らしていました。 隣りの部屋が無くなり、仕事場と家がはっきりしました。 これはなかなか良い感覚です!(笑) お勤めの方々には当たり前のことでしょうが、今までの私のような生活をなさっておられる方には是非お奨めです! 通勤って面倒な一面、生活の切り換えには必要なものだったのですね・・・(笑)

【ようやく完了!  9 / 7】
7日、指定された時間に大型ゴミを出し、ようやく今回の引っ越しが完了しました。 何と片付けに3週間近くも掛かりました! この間、無い知恵を絞って家具や荷物をあっちへやり… こっちへやり… あちこちの寸法を測っては収納を考えました。 最後には大工仕事まで…我ながら実に男前な仕事っぷりです。(笑) 記録的な猛暑の中、生涯忘れられない引っ越しになりました。

何かを(私の場合、今回の料理教室を)止めてしまったら、脱力感に見舞われるのではないか?と覚悟していたのですが、引っ越しのお蔭で大いに忙しく、雑用に追われて怒涛の日々を過ごせた事は何ともラッキーでした。 その上、様々な事を感じ気付かせてくれた今回の引っ越し… 親の言う事は聞くものですね! (笑)